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研修医日記/医療法人社団 札幌皮膚病理診断科
Sapporo Dermatopathology Institute
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中村考伸/研修医日記5
3月30日です。
昨夜研修を終了し東京に帰ってきました。日を越えてしまいましたが日記を書いています。
昨日は朝から雪が降っていて寒い日でした。相変わらず路面も凍結しており気をつけて歩かないと転んでしまいそうです。いつものように7:30に木村先生がいらっしゃってリーデングが始まりました。
思えば3ヶ月あっという間でした。最初は訳もわからず木村先生のおっしゃることをひたすら聞いてプレパラートをみてノートをとり続ける毎日でしたがだんだんプレパラートをみて頭の中に病名が浮かぶ疾患が増えてきました。不思議にコード番号も覚えています。
(001はBCC、002はdermatofibroma、004はmelanocytic nevus、 005はSKなど)
1月からの検体番号は9000番台になりました。

プレパラートをみながらこの3ヶ月間を振り返って考えていました。雪の降る研修初日1月4日木村先生のリーディングに他の研修医が帰省のため1人きりで参加したこと。日本で有数のカンファレンスといわれる北大皮膚科カンファレンスに参加しその熱気に圧倒されたこと、北大病理部との合同カンファレンスにも参加し皮膚科以外の他臓器疾患やリンパ腫などの病理を勉強させていただいたこと、と刺激的な毎日でした。
また研修医の先生方は毛髪疾患のエキスパート阿南先生、神戸からいらっしゃった基幹病院の医長ををつとめられていた木曽先生、病理を専攻後皮膚科大学院に入られ三重からいらした仙波先生とみな優秀な先生方で多くのことを教えていただき学ばせて頂きました。

仕事としては大学よりの4症例を1例は皮膚をみる会で発表させていただき(その後皮膚科学会地方会で発表)3例は免疫染色も加えていただき検討していただきました。
皮膚病理クラブのブログもいくつか書かせて頂きました。勉強になったのはSCC in situとSCCの定義と鑑別点を教科書7冊ほど調べて表にしたことです。「1冊でわかる皮膚病理」の校正も一部担当させて頂きました。
 
またスタッフの皆さんはとてもよく働く明るい人たちばかりでおかげで楽しく研修させていただきました。研修以外にも楽しいことがありました。外科時代の先輩が函館にすんでおり遊びに行ったこと、2月に誕生会をしていただいたこと、食事は自炊で道産の海産物を中心においしくいただいたこと、送別会を盛大にしていただいてそこで1曲歌ったことから。木曽先生ボーカルで、木村先生と仙波先生演奏のコンサートにつながったことなどいろんなことがありました。そんなことを考えているうちにあっという間に私の帰る時間になり木村先生を始め仙波先生、スタッフの皆さんに送っていただきました。

研修当初は不安でしたが今は札幌にきてよかったと思っています。今後は病理から臨床を、臨床から病理を考えられる皮膚科医になれるようトレーニングしていきたいと思います。
最後に研修の場を与えていただいた木村鉄宣先生、研修医の先生方、スタッフの皆さん、またこの研修を許可し快く送り出していただきその後も叱咤激励していただいた出光俊郎教授、と医局の先生方に感謝して研修医日記を終わりたいと思います。
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中村考伸/研修医日記4
 今日は3月22日です。
研修はあと1週間となりました。ここ数日は4月中旬に出版される「1冊でわかる皮膚病理」の校正を一部担当させていただきました。非常に皮膚病理がわかりやすく丁寧にしかも詳しく書かれている本です。読みながら校正していたのでとても時間がかかってしまいましたがとても勉強になりました。
明日からは目的を明確にして、こちらに持ってきた症例の検討、1月からの経験症例(炎症、メラノサイト、毛包脂腺系、腫瘍など)の復習をしようと思います。残りの日々を更に充実したものにしたいと思います。
中村考伸/研修医日記3
 今日は3月16日です。
札幌での研修もあと2週間を残すのみとなりました。
先週末は雪も少なくなりよい天気でしたので気晴らしに近隣を散策しました。13日は北十一条にある札幌市中央卸売場外市場に行ってきました。東西線を二十四軒でおりて徒歩10分ぐらいで、数十軒の鮮魚店がならんでおりとても賑やかな所です。カニ、ウニ、イカ、ホタテなど北海道の特産物があふれています。観光ルートにもなっており観光バスで多くの観光客が訪れていました。
いたるところでカニをすすめられました。あまりカニが好きではないので天然のホタテを3枚買いました。かなり大ぶりで身は刺身、残りはバター焼きにしましてとても美味しく頂きました。ちなみにお米は木村先生より契約農家から購入している「ほしのゆめ」をわけていただいていますがこれがまたうまい!幸せな食卓でした。

14日は北大の中を散策しました。現在の宿舎から徒歩5分ととても近いですが東京ドーム38個分と広大な敷地を有する歴史と伝統と多くの自然を感じさせる見どころの多い場所です。水曜日にカンファレンスで訪れている北大病院側からでなく北13条門より入りイチョウ並木を通ってメインストリートから札幌駅側に歩くと、かの有名な名言を残したクラーク博士像を見ることができます。また「武士道」を書いた新渡戸稲造博士の顕彰碑もあり、この近くのポプラ並木は雪景色とあいまってとてもきれいで幻想的でさえありました。と観光ガイドのようになってしまいましたが、心のビタミン補給をして残りの研修生活頑張ります。
中村考伸/研修医日記2
 久しぶりの研修医日記です。札幌にきて2ヶ月目の終わりにさしかかっています。研修もあと1カ月余りを残すのみとなりました。症例は番号は5000件を超え、本当に多くの疾患が目の前を通り過ぎていきます。少しずつ復習はしていますがなかなか追いつかず本当に理解できているのかなと疑問に思ったりもします。

先日木村先生から「とにかく多くを見ることが大事でお師匠さんの作法をとにかく真似することが大事だよ。」とのお言葉をいただきました。そのアドバイスを受けてからよけいな質問はせずに木村先生の言葉をとにかく理解するように聞き、顕微鏡をみてノートをとる毎日です。確かに研修当初よりもぱっと見てわかる疾患が増えてきているのは実感しています。次に必要なのはこれを自分の言葉でわかりやすく説明できるようにならなければならないと思っています。
同時に大学より持ってきた3例をインターネットCPCにUPさせていただき座長の先生や皮膚病理クラブの先生方のご指導を毎日受けています。また先週末は東京に戻り皮膚科学会の東京支部例会にて発表いたしました。しなければならないことは多いですがあと1カ月間時間を無駄にしないように研修医生活を過ごしていきたいと思います。
中村考伸/研修医日記1
 はじめまして、私は自治医大さいたま医療センター皮膚科よりまいりました中村考伸と申します。大学卒業後一般外科を9年間、その後内科系のクリニックに勤務しておりましたが皮膚科に興味があり転向し昨年4月より自治医大さいたま医療センター皮膚科で研修をしているものです。

このたび木村鉄宣先生および出光俊郎教授のご厚意によって平成22年1月より当Ackerman記念札幌皮膚病理研究所にて研修させていただく機会を与えていただいたことに深く感謝いたします。
さて1月4日AM7:30より研修を開始しましたがびっくりしたのはその症例の圧倒的な多さです。初日は特に昨年末の症例がたまっていたこともあって多く約160例ありました。その後も少なくとも毎日100例の症例がリーディングされていきます。木村先生の診断は時間の無駄がなく非常に早くしかも正確に要点を押さえて行われていきます。教えていただく内容も非常に豊富でとても勉強になります。
疾患としては5日間で
Pyogenic granuloma, Poroma, Clerk nevus, Miescher nevus,
Unna nevus , Spitz nevus, Bowen disease, Discoid lupus erythematosus,
Pseudo lymphoma,Congenital melanotic nevus, fibroepthelial polyp,
Leukocytoclastic vasculitis, Calcinosis cutis, Actinic keratosis, Squamous cell carcinoma, Seborrheic keratosis, Sebaceoma, Morphea, Psoriasis, 
Prurigo nodularis, Lichen simplex chronicus, Nevus sebaceous, Dermatofibroma, Blue nevus , Verucca vulgaris , Neurofibroma ,
Neurilemmoma, Pilomatricoma, Porocarcinoma,
Lichen sclerosus et atrophicus, Simple lentigo, Pilar cyst, Malignant meranoma, Basal cell carcinoma, Arthropod reaction , Mixed tumor of the skin, Dilated pore(Winer), Diffuse large B cell lymphoma, Thrombus,
Follicular cyst, Angioblastoma, Creeping disease, Fordyce condition ,
Eosinophilic pustular folliculitis, tuberous xanthoma, Spiro adenoma,
Bullous pnmphigoid , Cherry hemanngioma, Granular cell tumor
Xanthogranuloma, Trichoblastoma, erythema induratum Bazin
Sclerotic fibroma, metastatic carcinoma of the skin , Merkel cell carcinoma
Angiofibroma, Angioleiomyoma, Molluscum contagiosum, Venus lake,
Lichen planus-like keratosis, Angio-lipoma, Erythema nodosum
と数多くの疾患を見ることができました。木村先生からは中村君の歓迎モードだねと冗談が出るほどです。すでに悪戦苦闘の毎日ですが少しでも皮膚病理を身につけることができるよう頑張りたいと思っておりますのでよろしくおねがいいたします。
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