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研修医日記/医療法人社団 札幌皮膚病理診断科
Sapporo Dermatopathology Institute
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秦洋郎/札幌皮膚病理研究所での研修
 平成19年4月から、大学院の研究生活の一環として、1年間研修させていただきました。
医局からの出張や、外来の割当などもあり、ご迷惑をおかけすることもありましたが、朝は7時半から夕方は5時過ぎまで、顕微鏡を通して勉強する生活を続けました。
当初は、まったく基礎知識のない僕に勤まるか不安でしたが、木村先生の、厳しくも温かいご指導、そして巧みなコーチングのお陰で完走することができました。
いま、1年前の自分と比べると、まさに「別人」になったと我ながら感心しております。
あらゆる種類の上皮系また非上皮系の腫瘍そして、各種の炎症性疾患に関しては、疾患概念の確立と診断、鑑別すべき疾患との異同などとても勉強になり、そして自信がつきました。
その一方で、菌状息肉症、扁平苔癬、苔癬型薬疹など各種Lichenoid な細胞の分布を示す疾患の鑑別や、腫瘍か炎症性疾患か判断の難しい症例の診断、また臨床医の要求に応える内容の報告書の作成など課題も残ってしまいました。  
これらの課題に関しても、今後の日常診療でその都度一生懸命取り組んで行きたいと思っています。

 研究所では、長い臨床経験を踏まえた木村先生の、膨大かつ深遠な知識と、論理的な思考力、そして名探偵さながらの推理力に驚かされ続けました。
ある時は、出張先で自分で採取した検体がリーディングにあがり、依頼書を見ずに、疾患名はさることながら、採取した部位や、その部位の色調や性状を言い当てられ、鳥肌が立ちました。
また、仕事を無理なくこなす段取りの仕方や、学会発表での効果的なプレゼンテーション・スライド作り、相手を納得させる話し方、そして仕事を離れれば家族を大事にすることなど、今までの自分に無いさまざまなことを学ばせていただきました。
 また、福岡から来られていた古賀先生には、用語の意味を聞いたり、切り出し方向を聞いたり、そして疾患そのもののことを聞いたりと甘えっぱなしでありました。いつも真摯に勉強し、加速度的に実力を伸ばされるお姿を横から見ていつも畏敬の念を抱いていました。また、時に満面の笑顔で、昨日面白かったテレビの話や、福岡時代のエピソードを話すお姿にとても癒されることもしばしばでした。
 そして、兼古先生や、佐々木先生、松島先生、宮下先生、大月先生をはじめ、たくさんの気鋭の研修医の先生たちに接したり、バーチャルスライド(これがすごい!詳細はまた改めて・・・)やインターネットCPC(これまたすごい!!詳細はやはり改めて・・・)を通じて、皮膚病理学に対する新しいアプローチをつぶさに見ることが出来たこともかけがえの無い経験となりました。
 また、定久さんをはじめとする事務の方々にも、学会発表や日常業務などでたいへんお世話になりました。お昼休みに3階から聞こえてくる高らかな笑い声が忘れられません。
 研究所で学んだことを礎とし、これからも研鑽を積んでいくことがなによりの恩返しと考えております。
 一年間本当にありがとうございました。
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秦洋郎/札幌皮膚病理研究所での研修
 この4月から大学院に進学し、研究の一環として病理学を修めるべく、木村鉄宣先生の主宰される札幌皮膚病研究所に御世話になっています。これまでもそうでしたが、私自身がボケッとしているのになぜかお師匠様に恵まれるのは不思議としかいいようがありません。
 このお話を頂戴したときに本人よりも周囲が不安がり、「2週間くらいでダウンするでしょ」とか「向いていないでしょ(笑)」などと激励の言葉を多数頂きました。しかしながら研究所での生活はまさに楽しいの一言に尽きます。多いときでは一日に150~200枚の標本を木村先生の丁寧な指導の下で検討していくなかで、今まで、あやふやにしていた事柄が頭の中ですっきり整理されたり、カンファレンスでなんとなく聞いたことのある用語がずいぶん分かるようになりました。多数の典型例を見ていくのも勉強になりますし、判断が難しい症例では成書や文献にあたったり専門家の意見を仰いだりと、さながら症例検討会を毎日やっているような情報量です。何といっても臨床診断と病理診断の乖離を埋め合わせる作業の過程で臨床の病名を多く復習する機会に恵まれることが最大のメリットです。
 また福岡大学から2年間の予定でいらっしゃっている古賀佳織先生は皮膚科医としても病理学の分野でも既に大先輩であり、私の学生のような基本的な質問にも教科書や文献の記載を交えながら真剣に答えてくださいます。
 研究所の1年で北大のおよそ20年分の標本を見ることになります。1年後が楽しみです。
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