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研修医日記/医療法人社団 札幌皮膚病理診断科
Sapporo Dermatopathology Institute
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石川貴美/札幌皮膚病理研究所での研修を終えて
 山口大学医学部皮膚科で研修をはじめて5年目の石川貴美と申します。
このたび、山口大学医学部皮膚科武藤正彦教授のご高配により2003年12月15日~19日までと、2004年1月13日~3月30日まで札幌皮膚病理研究所にて研修をさせていただきました。

【研修を終えた今顕微鏡を覗きながら思うこと】
あらためて、研究所での生活が贅沢で楽しいものだったと実感しています。
木村先生は、「ここの研究所はガイドツアーつきの美術館見学の皮膚病理版、ガイドは僕」とおっしゃいます。まさにその通りでして、今ガイドさんなしで覗く顕微鏡を通してみる標本からは、早口で膨大な知識を系統だてて理論的にお話ししてくださる木村先生の声は聞こえてきませんので、ちょっぴりさみしいのです。先生がいらっしゃらない分、自分で本を調べたり、医局員に尋ねたりしますので、各駅停車、道草の旅のようですが、それなりに楽しんで少しずつ勉強しています。
病理診断はアートではなく、普遍性・再現性を持ったサイエンスだと木村先生はおっしゃいます。
単なる絵あわせ診断でなく、根拠を持って診断にあたるということをみっちり教えていただきました。また木村先生には皮膚病理だけでなく、人生論や夢を持って仕事をすることなど大切なことを教えていただきました。

【充実した研修プログラム】
  研修は他の先生方が研修医日記にお書きになっているとおり朝のリーディングからはじまります。毎週水曜日の北海道大学皮膚科及び病理部のカンファランスに出席させていただいたことも大変勉強になりました。特に、皮膚科のカンファレンスでは、木村先生のおっしゃる「病理から臨床をみる」を実践するかの如く、研究所でHE標本をみた患者さんの臨床経過を提示していただき、本当に勉強になりました。カンファランスに出席をお許し下さった北海道大学皮膚科清水教授には大変感謝しています。
また旭川医大皮膚科の病理カンファランスにも出席させていただき、貴重な症例を呈示していただきました。その他、標本作製の過程を見学させていただいたり、研究所で行われる皮膚をみる会という開業医の先生及び勤務医の先生との勉強会での症例検討も、内容は濃く勉強になりました。さらに皮膚をみる会を通じてお知り合いになった先生のクリニックを見学させていただいたり、一緒に食事に行ったり充実した毎日でした。
さらに、昨年12月には、年間2万件達成記念の日、今年3月には月間2千件達成記念の日に偶然にも立ち会わせていただきました。毎日毎日マラソンランナーのように顕微鏡を覗き、診断をつけ、仕事をなさる木村先生の(実際フルマラソン3回完走なさったそうです)パワフルさにはただ、ただすごい、圧倒されるの一言です。
2月にアメリカのパームスプリングスで行われたアッカーマン先生のセミナーに倉園先生、九州の中野先生、秘書の恵子さんと一緒に参加させていただきました。アッカーマン先生が語られる炎症性疾患のアルゴリズムは大変わかりやすく、感動しました。この旅行中なぜか私に子供用のメニューが出てきたり、最後までコンシェリジェの女性が私のことを某先生の子供だと思っていたりと摩訶不思議なこともありましたが。

【冬の札幌での研修について】
 一年で一番寒いときに札幌で過ごしました。
研修を開始して、数日目、記録的な大雪が降った日、道に迷い、目の前は地吹雪でほとんどみえなく、遭難するかと思ったのも、雪で化粧がくずれるということを体験したのも今ではみんな思い出です。引っ越し当日に駅前のデパートで、底に深い溝がある冬用ブーツを購入しましたが、最初の頃は、恥ずかしい話ですが1日に何度もすべったり、しりもちをついたりしていました(最高6回/日)。 木村先生、塩見先生、山口先生のアドバイスのもと、研究所近くの藤女子高生を観察し、歩き方を研究し、2月頃にはほとんどこけなくなりました
でも、最後まで長身の木村先生の早足にはついていくことは、出来ませんでした。寒さは、確かに外は寒いですが、家の中は暖房設備が充実しています。木村先生はシャツにベスト姿でリーディングルームで過ごされていました。研究所の女性陣は、ノースリーブのセーター、スカートに薄手のストッキングを着ておられました。瀬戸内育ちの私にはとうてい出来ない技だと認識しましたが、夜は、タンクトップにスパッツという山口では8月のスタイルで熟睡していました。お休みの日に大倉山シャンツェでみた札幌の街の雪景色も忘れられませんし、札幌雪祭りは、雪像をつくる準備の段階からみることができました。 夏の北海道もいいけれど、冬の北海道もいいと思います。確かに、外は寒いですけれど。

【最後に】
楽しく、充実した研修でしたが、唯一の悔いは、途中で体調を崩し、研修をお休みして
しまったことです。このときは、皆さんにご心配をおかけして、自分でも反省しています。

 木村先生、塩見先生、山口先生、北海道でめぐりあった多くの皮膚科の先生にお世話になり、皮膚のもつ不思議さ・奥深さをあらためて実感させていただき、これから勉強することが山のようにあることを実感しました。
また秘書・事務の恵子さん、敦子さん、愛美さんにも大変お世話になり、気持ちよく毎日の生活を送ることができました。本当にありがとうございました。
機会がありましたら、是非また研究所で勉強させていただきたいと思います。
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