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研修医日記/医療法人社団 札幌皮膚病理診断科
Sapporo Dermatopathology Institute
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東川晋語/現場百回
「同じ疾患を何度も見るのはとても大切なことだよ。」と良く木村先生は仰いますが、確かに一見同じ病名の皮膚疾患でも起こっている現象は検体毎に様々です。また一見難しそうな病理像に思えても皮膚検体に見えている要素を細かく分析し、論理的に考えていくことで意外と身近な病名に帰着することもあります。木村先生の病理診断が研修生を魅了する理由のひとつはこのような豊富な臨床と病理診断経験に基づいた分析力と論理的思考にあると思います。私が毎朝1時間早起きしてリーディングに参加させていただいている意義もここにあります。

 「鉤引き3年」などと外科の世界ではよく言いますが、私の好きな言葉は犯罪捜査の世界でよく使われる「現場百回」です。犯罪現場に百回通っても毎回新しい発見があると言われるように、色素細胞性母斑ひとつとっても百回見るだけでは足りないと感じます。大学の授業開始に間に合う為に時には毎朝20検体見られない時もしばしばですが、現場百回と言わず皮膚病理現場百万回のつもりでこれからも通ってみたいと思います。
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