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研修医日記/医療法人社団 札幌皮膚病理診断科
Sapporo Dermatopathology Institute
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宮下文/2月日記
■第16週(2月25日~2月29日)
Spitz nevus
  表皮内病変の両端は胞巣形成で終了
  その間の腫瘍細胞の増加も表皮下層を中心

Xanthoma or Mycosis fungoides
  扁平黄色腫の基礎疾患にCutaneous T-cell lymphoma
  MFは消失期にXanthoma様の病変

Xanthogranuloma, early lesion
  真皮全層に細胞質の豊富な単核球が膠原線維間に散在or集簇
  少数の好酸球
    “肉芽腫”を作っていない!!!

Epidermal nevus or Nevus sebaceus with the features of BCC    

Mixed tumor of the skin with apocrine differentiation

Angiofibroma
  Soft fibroma 類似だが真皮内に汗管あり

Spitz Nevusは難しいですね
  Spitz 先生はSophie Spitzといって、1910年、2月4日、
     テネシー州のナッシュビルで生まれました。
  お父さんはチェスのチャンピオンでした。
  彼女はおじさん(Dr. Herman Spitz)に病理学を教えられました。
  Vanderbilt大学でM.D. となり、New Yorkで“インターン”をしました。
  Cornell Medical Collegeの病理学助教授として、当時無視されていた
    子宮頚癌のPapanicolaou testを強く支持したそうです。
  戦時中は、Wshington,DC.の軍部で病理学部門に所属
  同じ病理学者のArthur Allenと結婚
  戦後、New Yorkにもどり、Spitz nevusを報告
  1956年、8月11日、colon cancerで亡くなりました。



■第15週(2月18日~2月22日)
Organoid neviの続きに、Josef Jadassohn先生のことを・・・
  Histrical Atras of DERMATOLOGY AND DERNATOLOGIST
  CLASSICS IN CLINICAL DERMATOLOGY
    によりますと、
誕生は1860年? 1863年?(文献によって違います)
   Liegenitz, Schleisenで
1896年 Bern Switzerlandの教授に
   当時の“the most complete dermatologist”と
多くのworkがありますが、
   Macular atrophy
   Grunulosis rubra nasi
   Cutis verticis gyrata
   Pachyonychia congenita
      が代表的で、organoid neviのことは、業績としては触れられていません。
検査法に功績があり、Contact dermatitisにPatch testを初めて施行しました。



■第14週(2月12日~2月15日)
Pemphigus vulgaris

Seborrheic keratosis内にBowen's disease
   SKは悪性化しないと思い込んでいました、
    同一病変内に両方見られることがあるのですね

Mixed tumor of the skin with apocrine differentiation
   Myoepitheriomaの部分あり
      細胞質が大きく、好酸性、核が偏在

Eccrine poroma
   有茎性になることも多い


“organoid”という語を追うと、脂腺母斑の勉強になります。

皮膚科専門医テキスト
  脂腺母斑
    概念:脂腺が構成要素の主役をなす母斑であるが、Mehreganらは皮膚の構成成分すべて(entire skin organ)が関与しているととらえ、本母斑を類器官母斑(organoid nevi)と呼んだ。表皮母斑の項で述べたように、一連の上皮性母斑の一型ととらえるのが理解しやすい。しかし、本母斑はかなり特徴ある病態を呈するため、臨床的に独立して扱うことに異論はない。

皮膚腫瘍アトラス:病理組織診断とその多様性
    表皮の腫瘍および類縁疾患
        真鍋 俊明 編集、木村 鉄宣 他 著
  organoid nevi
     ・皮膚の母斑性疾患においては複数の器官異常が重複して
      みられることが少なくない.これらに対しては
      organoid nevusという名称が用いられる
    ・脂腺、表皮およびアポクリン腺の形成異常が重複して
      みられる脂腺母斑の同義語としても用いられる

最新皮膚科学大系
  脂腺母斑
    ・・・現在では、類器官母斑を脂腺母斑の同義語よりもさらに広くとらえることがある。すなわち、胎生期表皮の基底層の多能性胚細胞から生じる類器官母斑を表皮母斑(epidermal nevus)と総称する。そしてこの表皮母斑が、優勢を占める構成要素の基づき脂腺母斑(脂腺の増加)、疣状表皮母斑(表皮)、面皰母斑(毛包)、乳頭状汗管嚢胞腺腫様母斑(nevus syringocystadenomatosus papilliferus)(アポクリン汗腺)と分類されてきた病変すべてを包含するという概念である。

Organoid nevus(organ-naevus)という語は、Jadassohn先生が1895年、pigmented(nevus cell)neviとNevus sebaceusを区別するために使い始めた語です。その後、上記のように脂腺母斑以外も含めるようになってきました。



■第13週(2月4日~2月8日)
Pseudocarcinomatous epidermal hyperplasia or SCC
   表皮-真皮境界部が不明瞭になることは悪性とはいいきれない
   ・Verruca vulgaris
   ・Fungal or Non-tuberculous mycobacterial infection
   ・Halogenoderma
        などで見られる

MCN
   付属器周囲にnevus cell→congenital

“アテローマ、粉瘤”と言いますが
   Follicular cyst
    ・infundibular type:顆粒層がある
    ・isthmus- catagen type:顆粒層がない
    Hybrid type
     一つのcystに両方が見られる

以前、“organoid nevi”の“organoid”の意味、定義は?という話題がありました。
まず、“organoid”という語そのものの意味は、

Stedman
1. 類器官の、器官様の(外観や構造が身体の器官や腺に似ていることについていう)
2. 類臓器〔性〕の(腺あるいは生体要素からなり、単一の組織ではない、ある特定の新生物(例えば腺腫)に関係したもので、正常組織にきわめて類似するか、事実上同一の様式で配列されている細胞や組織要素をもつ→histioid)
3. 小器官=organelle

Neoplasms with Sebaceous Differentiation
   Steffen Ackerman
ORGANOID は
   一つの器官(organ)に似ていることで、その構成要素が一器官の全体構造を模している過誤腫(hamartomas)、奇形(malformations)、そして新生物(neoplasms)を記述するために使われる。毛包腫(Trichofolliculoma)と脂腺母斑は類器官母斑として知られている過誤腫である、なぜなら各々が正常皮膚に似た構成要素から成り立っているが、でたらめに配置されているからである。Dermoidのような奇形腫(teratoma)、神経腫(neuromas)、そして(neurotization)を伴う色素細胞母斑(melanocytic nevi)はそれらを類器官と見なす特徴を示している。

“organoid nevi”はNevus sebaceusと同義語として使われ始めましたが、他の母斑、腫瘍も指すようになってきました。
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