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研修医日記/医療法人社団 札幌皮膚病理診断科
Sapporo Dermatopathology Institute
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桜井直樹/2006年9月4〜8日
東京大学医学部付属病院皮膚科5年目の桜井直樹です。夏季休暇を利用して9/4~8の5日間お世話になりました。

私は今まで病理について系統だって教えてもらった経験が無く、自分で3,4冊の日本語の教科書を読んだ程度でしたが、臨床を続けていくにつれて、病理をみることの必要性と、病理をみれないことへの焦りとを日増しに強く感じていたため、今回エントリーいたしました。

さて実際の研修生活ですが、毎日朝7:30から夕方6時前後まで顕微鏡をみました。私のように今まで病理をむしろ避けてきた者にとっては、初日はかなりきつかったですが、その洗礼を浴びた後はなんとか慣れてきました。全国から集まってくるスライドを木村先生・安齋先生と一緒に顕微鏡でみながら、なぜそのような診断を下すのか具体的な根拠を挙げて説明していただきました。その根拠を挙げて診断を鑑別していくというスタイルが今までになく非常に合理的で、目の前にかかっているもやが晴れていくかのようでした。 これまで自分がスライドをみる時、先に臨床診断をみてから顕微鏡を覗き、「まあcompatibleでいいんじゃない?」としていたのとは全く違い、非常に科学的でした。
また一枚のスライドをすごく丁寧だけれどもスピーディーに片付けていく診断風景にも感激しました。みるスライドの量も疾患も多く、数えてみたら「皮膚病理組織診断学入門」の疾患112のうち59を5日間で網羅していました。(112に含まれていない疾患も非常に多かったです。)スライドも数百に及んでいたと思います。今回だけで皮膚病理がすぐにみれるようになったなどと甘いことは全く考えていないですが、今後どのように病理を考えていくべきかについては自分なりに吸収できたのではないかな、と思っています。また木村先生が雑談と称してされる会話の中にも様々な含蓄があり、皮膚病理にとどまらず非常に刺激的でした。

顕微鏡を覗いていない時間ですが、研究所周辺でのランチや、送別会とお世話になりました。スタッフの方々にもよくしていただき、研究所全体の雰囲気が非常によく、もっとここで勉強できたらなあ、と思いました。またまとまった時間を作って、お世話になれたら、と思っています。

どうもありがとうございました。
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